今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「一般社団法人日本血液製剤機構千歳工場」です。
一般社団法人日本血液製剤機構(JB)は、平成24年(2012年)7月に日本赤十字社の血漿分画事業部門と田辺三菱製薬グループの株式会社ベネシスが統合し誕生した法人です。基本理念「善意と医療のかけ橋」に基づいて、貴重な献血血液から血漿分画製剤を製造し、医療機関に供給しています。
JB千歳工場は、昭和58年に日本赤十字社血漿分画センターとして立地し、アルブミンやグロブリンなどの血漿分画製剤を製造しています。
血漿分画製剤は、人の血液(血漿)から作られており、国内では、この千歳工場のほかJB京都工場など3社4工場でしか製造されていないそうです。
血漿分画製剤は、人の血液(血漿)から作られており、国内では、この千歳工場のほかJB京都工場など3社4工場でしか製造されていないそうです。
血漿分画製剤は、直接血管に投与するため、無菌性を保ち、品質が非常に重要とのことで、実際に見学させていただき、品質管理が厳重に行われていると感じました。製剤の元となる凍結血漿は、-20度という基準よりさらに低い-30度の冷凍庫で保管されておりました。
現在、血漿分画製剤の国内自給率は、アルブミンが約6割、グロブリンが約9割とのことですが、外国産製剤に品質では負けていないので、さらに付加価値を上げ自給率の向上に貢献していきたいとのことでした。
千歳の立地環境は、交通アクセスの良さと豊富な水資源が事業に適しているとお話しいただきました。
原料調達には苫小牧港、本社との往来は新千歳空港を利用しており、ダブルポートにより非常に利便性が高いとのことでした。また、タンク洗浄など水を大量に使用するため、道内でも低廉な水道水は事業メリットがあるとのことでした。
水源涵養の森を守るため、支笏湖復興の森づくりの植林活動にも参加されているそうです。
原料調達には苫小牧港、本社との往来は新千歳空港を利用しており、ダブルポートにより非常に利便性が高いとのことでした。また、タンク洗浄など水を大量に使用するため、道内でも低廉な水道水は事業メリットがあるとのことでした。
水源涵養の森を守るため、支笏湖復興の森づくりの植林活動にも参加されているそうです。
人材の確保においては、自衛隊退官者を嘱託職員として積極的に雇用いただいています。現役時の訓練により、仕事を覚えるのが早く正確なので、手順やマニュアルに従って行う業務に適した人材が多いことが理由とのことでした。様々な技能や経験を持つ自衛隊退官者を人材として確保できるのが、千歳の特徴です。
現在は、「JB(ジェイビー)」の愛称を使用しており、「JB」といえば、「日本血液製剤機構」と広く浸透するよう、JBのロゴをしっかりPRしていきたいとのことでした。
お忙しい中対応いただきました長谷工場長をはじめ、従業員の皆様に改めて感謝いたします。
お忙しい中対応いただきました長谷工場長をはじめ、従業員の皆様に改めて感謝いたします。