市長の企業訪問記

株式会社ケイシイシイ

訪問日:2018年01月17日(水)

 今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「株式会社ケイシイシイ」です。
 株式会社ケイシイシイは、平成8年に千歳市で設立され、平成10年に洋菓子店「ルタオ」の立ち上げとともに操業を開始し、お菓子の製造販売などを行っています。

 株式会社ケイシイシイが展開する洋菓子店「ルタオ」は、小樽市内に本店を含めて6店舗、札幌市内に2店舗、千歳市内には市街地に1店舗と新千歳空港内に2店舗を構えるほか、道内主要空港や全国主要空港の国際線ターミナルでも委託販売をしており、いつも多くの来店者で賑わっています。
 また、全国百貨店における期間限定の出店や通信販売なども大人気とのことですが、商品はすべて千歳臨空工業団地内の第1工場と第2工場で生産されているとのことでした。

 ルタオの看板商品「ドゥーブルフロマージュ」は、年間150万個を売り上げる大ヒット商品ですが、これを裏付けるように、昨年11月には大手インターネット検索サイトにおける「チーズケーキ」の関連ワード第1位になったとのことでした。

 最近は、アイスケーキの人気も上昇中とのことで、1番人気の「バルーンドフリュイ」を試食させていただきましたが、外見の美しさとその美味しさに大変驚きました。

 「ルタオ」の美味しさの秘密は、オリジナル生クリーム、十勝産ジャージー牛乳、イタリア産マスカルポーネチーズといったこだわりの素材にあり、原料となる小麦、砂糖、牛乳、卵もほとんどが良質な北海道産を使用しているとのことでした。
 第1工場では焼き菓子と生ケーキの製造を、第2工場はドゥーブルフロマージュの製造を見学させていただきました。
 工場内には複数のラインがあり、機械によって大量の菓子が製造されていました。ひと昔前に比べると、随分と省力化が進んでいるとのことでしたが、機械では難しい繊細な作業も多く、たくさんの従業員の方が職人的な手作業により丁寧に商品を製造されていました。
 平成8年に操業を開始した時の従業員は20数名でしたが、現在は742名まで増加し、市内就労者は61%にあたる461名とのことでした。男女比率は3対7と女性の割合が高く、平均年齢も正社員で27.6歳、パート社員を含めても32歳と若者の割合が高いことが特徴で、明るく働きやすい職場環境作りを行っているとのことでした。

 また、小さなお子さんを抱える従業員も多く、そうした従業員の方は、保育所や託児所が一層充実することを期待しているとのことでした。今後、市では2年間で保育所の受入体制を200名増員することを計画しているところですが、今回いただいた意見もしっかりと受け止め、業務の参考にさせていただきます。

 千歳市内の店舗「ドレモルタオ」の周辺は自然が豊かな素晴らしい立地環境であり、海外からのお客様からは、「インスタ映えする」と喜ばれ、店舗とその周辺の景色を撮影されていくケースが多いとのことでした。
 これからも「喜びを創り、喜びを提供する」の理念のもと、地域とともに、より一層発展していきたいとの力強いお言葉をいただきました。

 株式会社ケイシイシイの更なる躍進を期待しております。
お忙しいところご対応いただいた上村専務、西澤部長をはじめ、従業員の皆様に改めて感謝を申し上げます。