市長の企業訪問記

ミツミ電機株式会社

訪問日:2022年07月04日(月)

今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「ミツミ電機株式会社千歳事業所」です。
ミツミ電機株式会社は、東京多摩市に本社を置く総合電子部品メーカーです。2017(平成29)年にミツミ電機㈱とミネベア㈱が経営統合し誕生したミネベアミツミ㈱のグループ企業として事業運営をされています。

ここ千歳事業所は、1983(昭和58)年に操業を開始し今年で40年目を迎える、ミネベアミツミグループ最大の半導体製造拠点で、今も生産規模を拡大しています。現在600名以上の従業員が勤務しており、そのうち8割が千歳市民ということで、地域の皆さんで支えられている職場です。
この春、展示コーナーを改装し、ショールームを設置されたということで、見学させていただきました。

玄関に一歩足を踏み入れると、このように歓迎モニターでお出迎えしていただきました。 
このショールームは、ミネベアミツミグループが持つ様々な技術や製品を展示し体感していただくことで企業の魅力を発信し、地域の皆さんに会社を身近に感じていただくこと、小・中学生の社会科見学などを通して製造業に興味を持っていただくこと、そして道内外の高校生・大学生の皆さんに就職先として選んでいただくことなどを目的として、広く公開しているということです。
ショールームを見学すると、普段、私たちが使用している電気製品や自動車などには、ミネベアミツミの製品が大変多く使用されていることがわかります。例えば、今や私たちの生活にはなくてはならないスマートフォン。この液晶ディスプレーに使用されているバックライトやカメラのピントを合わせるアクチュエーターと呼ばれる部品などは高いシェアを占めるとのことです。

また、千歳事業所で製造されているリチウムイオン電池の保護ICや残量監視IC(どちらもスマートフォン用)は、過充電や過放電を防ぎ、私たちが製品を安全に使用するためにはなくてはならない部品だということが、アニメーションを活用した展示でわかりやすく説明されています。
今後も、こうした手法を用いて小・中学生に抵抗なく理解を深めていただけるよう、工夫を凝らした展示スペースとして内容のアップデートを続けるとのことです。
そのほかにも、ミネベアミツミグループの事業戦略である「8本槍戦略」、スマートシティソリューションである無線ネットワークで管理されるLED道路灯の説明を受けました。 
                     
見どころ満載で非常に興味が尽きない展示内容となっていました。部品なので普段は目に見えない製品ではありますが、私たちの生活にはなくてはならない重要な部品の数々がわかりやすく展示されています。ぜひ、多くの方に見学していただき、企業や製品への理解を深めていただきたいと願っております。
ミネベアミツミグループでは、令和2年の年明けすぐに感染が拡大した新型コロナウイルス感染症への対応により、令和2年から従業員の為に不織布マスクの製造を始められ、現在の全従業員にマスクを無料で配布されています。

当時、急激な感染拡大のため、医療現場ではマスクや防護服が不足するなど大きな影響を受ける中、いち早く備蓄していた医療アイテム(マスク、ゴーグル、防護服)をご寄附いただきましたが、その後このように自社製マスクの製造を開始され、今回の訪問時には、このマスクを千歳市の夏のイベント等で活用してほしいということでご寄附のお申し出をいただき、大変感激しました。

また、コロナウイルスワクチンの職域接種も進められ、千歳市でのワクチン接種率の向上に寄与していただくなど、地域密着の企業としてご活躍されています。このように、地域に根差した活動と、地元を大切にという精神でいざというときに様々な支援をいただけることは、わがまちの誇りです。日頃の事業活動に改めて心から感謝申し上げます。
お忙しいところご対応いただいた 岩屋代表取締役社長執行役員、矢野取締役千歳事業所長をはじめ、従業員の皆さまに改めて感謝申し上げます。
          
今後も、ぜひ千歳市の地域の皆さんと共生する企業として、千歳市を代表する企業として更なる躍進を期待しております。