市長の企業訪問記

チトセ浜理薬品株式会社

訪問日:2015年11月30日(月)

 今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「チトセ浜理薬品株式会社」です。
 チトセ浜理薬品株式会社は、平成25年4月から操業を開始し、医薬品の原薬・中間体、食品関連の調味料や香辛料を製造しています。

 浜理薬品工業株式会社(大阪府大阪市)は、日本新薬株式会社の千歳地区工場の事業譲渡を受け、新会社としてチトセ浜理薬品株式会社を設立しました。
 これまで日本新薬株式会社の千歳地区工場で製造していたすべての品目の製造を受託しています。
 食品工場では、ハムやドレッシングの添加剤に使用されるオニオン濃縮液、漬物や珍味、ソース類に使用される唐辛子のエキス、メロンやハスカップ、カボチャ、キノコ類などの野菜・果汁エキスなど健康食品食材を製造しているそうです。
 医薬品合成工場では、操業開始時からの既存品原薬に加え、大阪や米沢の工場からの移管品や新たに開発した新規品など製造品目も少しずつ増えているそうです。
 当工場では、医薬品製造にコンピュータで制御・監視を行うDCS(分散制御システム)を導入しているのが強みであるとのことでした。
 現在は、高活性のペプチド医療原薬の製造設備の導入を進めているとのことです。高活性ペプチド医薬は、ガンなどに薬効があり、今後の成長が見込まれる分野とのことでした。
 千歳市は、空気も清涼で水質が非常に良く、薬品製造に適した土地であるとのお話をいただきました。
 また、将来的には工場の規模を拡大し、さらに雇用についても伸ばしていきたいと心強いお話もいただきました。
 江川工場長をはじめ、お忙しい中対応いただきました皆様に改めて感謝いたします。