市長の企業訪問記

株式会社IHIスター

訪問日:2016年08月04日(木)

 今回訪問した企業は、千歳第3工業団地に立地する「株式会社IHIスター」です。
 株式会社IHIスターは、スター農機株式会社として、昭和53年に札幌(豊平)から本社・工場を移転し、千歳市で操業を開始、平成20年に株式会社IHIスターに社名を変更しています。農作業用機械の開発から生産、販売まで行っております。

 株式会社IHIスターは、総合重工メーカーIHIのグループ企業であり、グループで唯一の農作業機メーカーとなります。機械製作所として創業し、酪農用機械の修理請負を行うなかで、伸長する農業分野に着目し、酪農用機械を自社で開発・販売するようになり、現在はその技術を転用し、水田や畑作作業の機械も取り揃えております。
 全国11か所に営業拠点と物流ネットワークを持ち、海外に合弁会社(上海STAR)を設立するなど、農作業の多様なニーズに合わせて、きめ細かに応えていく体制を整え、グローバルに事業を展開しています。
 トラクター等の車両に取り付ける各種農業機械が主力製品となります。
 平成25年には、農研機構と共同開発した農作業機用のGPSガイダンスシステムにより、第5回ものづくり日本大賞(ものづくり地域貢献賞)を受賞されています。近年は、農作業機分野においてもITに力を入れているそうです。
 工場内の組立ラインは、女性でも行えるように、重労働を軽減させる工夫をしており、女性も活躍されていました。北海道が進める「ものづくりなでしこ」応援プロジェクトの協力企業に選定され、職場見学バスツアーをはじめ、各種事業に協力をいただいております。
 今後は、海外への販路を拡大すべく、海外営業にも注力しているそうで、特に東南アジア方面が伸びているとのことです。
 千歳は、多くの取引先がある札幌市に近く、さらに新千歳空港や製品の出荷に使用する苫小牧港も近い優れた交通アクセスに恵まれ、立地条件が良いとのことでした。
 これからも世界が認める技術力・高い商品性能を有する千歳発製品により、農業の発展に貢献していただき、設備投資や新たな雇用に繋がる事業の拡大を期待しております。
 青栁社長をはじめ、お忙しい中ご対応いただきました皆様に改めて感謝いたします。